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大崎八幡神社

田尻の「大崎八幡神社」は、仙台の国宝「大崎八幡宮」古川の「八幡神社」岩出山の「八幡神社」の本家にあたり、1000年近い歴史を持っています。神社の境内一帯は、新田柵の跡地と推定され、920年代の延喜式神名帳に記載されている子松神社があった場所と考えられています。

大崎神社の起源は二説あります。一つは天喜5年(1057)の前九年の戦いで、陸奥国守の源頼義・義家父子が、蝦夷軍征伐のため出陣しましたが、抵抗が激しく人も馬も疲れ果てたのでこの地に引き返した時に八幡神(応神天皇)が夢枕に立ち、また、こんこんと湧きだす清水にも助けられ、大勝利に終わったと伝えられています。その凱旋途中に石清水八幡を祀って武具を奉納したのが始まりとされています。

もう一つは、封内風土記などにある大永7年(1527)の説で、葛西家から大崎家に嫁いだ辰巳御前が、岩手・胆沢郡にある八幡宮を、大崎氏の居城・小野御所の辰巳方位(南東)にある遠田郡八幡村に祀ったという説です。

奥州探題の大崎氏は、先祖の源義家が建てた八幡神社を厚く敬い、康安元年(1361)大崎5郡の総鎮守として社殿を再興したと伝わり大崎八幡と称されるようになりました。

田尻の大崎八幡神社は、後に伊達家によって元の場所に再建され、多くの信仰を集め明治5年に郷社(神社の格式)になりました。現在の社殿は平成4年10月に建てられたものです。

また、参道には老杉があり、根元の形が、馬のお尻と後ろ足、そして尻尾の形までそっくりなので馬形杉( うまっこすぎ)と呼ばれているご神木で市の天然記念物に指定されています。

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